月別アーカイブ: 2016年1月

新造船 いよいよ進水

順調に建造が進む新造船。
昨日1月27日、いよいよ進水式がつつがなく執り行われました。

会場は三菱重工業株式会社下関造船所。
ご来賓の方々や小笠原海運の社員、三菱重工の社員の方々などの他、「進水式を見に行こうツアー」に参加されたお客様も多数ご臨席です。


その他、造船所にほど近い巌流島などにも、新おがさわら丸の晴れ姿を一目見よう&写真に収めようという、船に限りない愛情を注ぐ方々が多数お集まりだったそうですよ。

まずは新船の命名者と支綱切断者のお二方への花束贈呈に続き、
小笠原古謡の歌姫、Okeiさんによる国歌独唱です。

(画像提供:amさん ありがとうございました)

ちなみに進水式の場合、通常はブラスバンド等の演奏が主流だそうで、独唱は下関造船所では初のことだそうです。

続いてはクライマックスその1、命名式。
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小笠原海運㈱ 藤江社長の発表に続き、
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新造船の船首部分にあった紅白幕がオープンになり…
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「おがさわら丸」の名が現れました。
純白の船体に映える真っ赤な「おがさわら丸」の文字。力強くも美しい。

そしてクライマックスその2、支綱切断。
こちらは今年の島の新成人代表、森田杏樹さんです。
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黄金に光る支綱切断用の斧。
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森田さんの笑顔の一打で支綱は切断されくす玉が開き、徐々に新おがさわら丸が海に入っていきます。
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湧き上がる歓声と拍手、そしてシャッター音の嵐!
たくさんの祝福に包まれながら、新おがさわら丸、無事に進水しました!

進水の瞬間の動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=5_HfJT0bV3w

さて、ご覧のように新おがさわら丸、まだまだ未完成。
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これからは船体に各種設備を取り付けていく「艤装」作業に入ります。

これからは日々おめかししていく新おがさわら丸。
その様子は小笠原海運さんの新造船Blogでチェックできますよ。
お楽しみに!

なお、今回のエントリーの写真のうち、(ta)の記載ある写真については、「たかぷー」さんが撮影され、本Blogでの使用許可をいただきました。
たかぷーさん、ありがとうございました!

母島の様子!

近自然工法(遊歩道整備)実施中

1月26日現在、小笠原村は「おがさわら丸」が年に1回の定期検査(ドック)中のため、観光の方も少ない、とても静かな村内です。
しかし、遊歩道では、なにやらガサガサと賑やかな音がしています。
その理由は、村民や観光客の方々が通っている遊歩道の整備を行っているのです。
整備といっても、ただ補修するだけではなく、そこで息づいている木々や植物の保護と、歩道を通る人のことを考えた手法による整備です。
そして、何よりも現地の木や石、土を使っているため、自然の状態に戻し回復させるといったことを目的としています。
簡単な説明ですが、このような整備の手法を、「近自然工法」といい、小笠原では、今年で4回目の実施となります。

と、言葉で書いてみましたが、わかりづらいので実際に整備の写真でご覧いただければと思います。
↓昨年の大雨の影響で、土砂崩れがあった箇所です。
1. 施工前:1.25

↓これ以上崩れないような施工を行いましょうということで、長さ2メートル80センチのモクマオウ(木材)を運び、まずは、位置や角度、向き、高さを考えます。最初が肝心なので、結構考えます…。
2. 木調整中

↓決まったら、場所に合わせます。写真左下には、これから使う石材を近辺から、わっせわっせと運んできました。
3. 木埋め込み中

↓基本となる木が動かないよう、端に生えている木の幹などで固定し、石や砂利で高さを調節。一見自然の遊歩道な感じです。
この歩道、何がすごいかというと、人が通れば通るほどがっちりおさまるように施工されています。
そして、周りの植物は切らず、杭も使用していません。
4. 石・砂利・土敷き詰め完了

↓ちなみに、逆側から。
通る際に、「お、なんか通りやすくなったな。」と感じていただきたいという思いで施工しました。
4-2. 逆側から

↓崩れの原因は、崩落もあるのですが、雨水が1箇所に集まることにより起こる浸食なので、数メートル上部にて、水の流れを少し変える施工も行いました。
5. 施工上部にて排水箇所木調整中

↓今度も、作業は同じです。固定し、石組みを行い、角度を付け自然にも人にもストレスにならないように考え、合わせます。石の角度を入念に考えました。
6-2.  排水箇所石詰め

↓石材でしっかり固定したら、砂利と土をかぶせます。あとは、自然に土壌が慣れてくれるのを待つだけです。
7. 排水箇所砂利・土詰め

↓そして、反対側も。
こちらは、水が流れてくる側ですので、写真奥が高く、手前を低くした施工を行いました。
8. 排水箇所砂利まき

↓完成です。水が、うまく右の谷側へ流れてくれますように。
9-2. 排水箇所完了

↓今回は、同じような施工でしたが、場所によって、まったく違う方法で行うそうです。
次回、施工する場所ですが、ここは石材を中心に行うそうです。すべてが自然物で行うため、施工しながら、良い方法を考えるそうですが、いったいどのような歩道になるのか楽しみです。
11. 次回施工箇所確認
この近自然工法を用いた遊歩道整備には、小笠原のガイドさん他、多くの方が関わっています。みなさん少しでも安全で、自然で長く使えて良い道を目指して辛くても楽しく行っています。

そして、この写真に写っている方が、北海道山岳整備の岡崎さん。
難しい施工は自ら行いつつ、私たちに技術指導を行ってくれています。

今、施工しているのは、千尋岩に向かう遊歩道です。今後歩かれる際には、各箇所で近自然工法の跡が見れますので、ぜひ探してみてください。

遊歩道整備は、日々場所を変え2月6日まで父島、そのあとは母島で行います。
もし遊歩道上で私たちを見かけましたら、荷物等置いてありますので足元に気を付けてお通りください。通行は可能です。

皆様のご理解よろしくお願いします。

「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸フォトコンテスト」の実施について

ご存知の方も多いと思いますが、「おがさわら丸」、「ははじま丸」が、今年の7月に新しくなります。
つまり、現船は6月をもって退役となるということです。

船が新しくなり、航行時間の短縮や快適性の向上など、喜ばしいことだらけですが、忘れてはいけないのが、今の「おがさわら丸」、「ははじま丸」への感謝の気持ちですね。
おがさわら丸は、19年間。
ははじま丸は、25年間。

その間、小笠原に住む島民に、ずっと、人、物(生活物資)、そして思い出を運んでくれています。

その「おがさわら丸」、「ははじま丸」の最高の姿を、皆さんの思い出の一枚を、フォトコンテストで応募したいと思います。
応募は、「おがさわら丸」、「ははじま丸」それぞれ、一人1点づつとなります。
詳しくは、村のホームページをご覧ください。

小笠原村HP(フォトコンテスト)

なお、募集期間は、1月18日(月) ~ 3月23日(水)必着までです。
※村外からの応募は、3月19日(土)のおがさわら丸が最終便ですので、ご注意ください。

また、応募方法は、
① 各募集要項の「応募票」に記入し、「作品(3部)」と一緒に提出してください。
提出方法は、郵送か持ち込みのみとなります。 
・郵送の場合 
宛先:〒100-2101 東京都小笠原村父島字西町 小笠原村役場 産業観光課 「おが丸フォトコン係」または「はは丸フォトコン係」宛 
・持ち込みの場合
村役場産業観光課、または母島支所窓口にご提出ください。
※ 電子メールでの応募はお受けできません。 

審査方法は、 一人1票づつの投票により、以下の期間で行います。
4月4日~4月8日の間は、父島(二見港船客待合所内)、母島(沖港船客待合所内)、
4月11日~6月5日の間は、おがさわら丸船内で、島民、乗船客の皆さんに投票していただき、一番多くの票を獲得した作品が最優秀作品となります。
 
・最優秀おがさわら丸賞(1名):賞金3万円、賞状、小笠原航路2等往復ペア乗船券、島内お食事券2万円分
・最優秀ははじま丸賞(1名):賞金3万円、賞状、小笠原航路2等往復ペア乗船券、母島航路2等往復ペア乗船券

また、投票していただいた方にも、抽選で以下の賞が当たります。
・「新船おがさわら丸」披露会ご優待賞:抽選で10組20名様を、6月29日(水)東京・竹芝桟橋で開催される新船おがさわら丸の披露会に特別ご優待します。 ※会場までの交通費などは自己負担となります。
・ははじま丸特別賞:抽選で1名様に、母島おみやげ詰め合わせセットをプレゼントします。

多数の作品、ご応募お待ちしています。

海開き!

これも小笠原の誇る「日本一」。
小笠原諸島、父島と母島では、そろって1月1日に海開きを行っており、これは「日本一早い」海開きなのです。

今年の元旦はやや風が強いものの、日差しはまるで初夏!風がやむと「暑っ!」という感じでした。

村長の開会宣言に続き、大神山神社の宮司さんによる海の安全を祈願する神事が行われ、
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いよいよ海びらきです!
今年はほんとに天気が良かったので、例年以上に海にインする方、多かったですね~。
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この日海に入った方には、特製「初泳ぎ証明書」がプレゼントされます。
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元旦に海に入ったことを正式に証明できる、大いに見せびらかしたくなる一品です。
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そして海に入った体を温めてくれるのが、小笠原の郷土料理、ダンプレンです。
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もともと欧米系の村民の方の間で伝承されてきた、小麦粉の団子の入った暖かいスープですが、家庭料理ということもあり、あまりお店などでは見かけない料理です。

ちょっとお雑煮気分な一杯。これまた長蛇の列でした。

イベントはその他にも招福もち撒き、
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フラや南洋踊りの披露、
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新春運試し福引大会などが続き、
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アオウミガメの放流でクライマックスに。


小笠原小学校の子達がお手伝いをしてくれていました。

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新春の海にエッチラオッチラと必死に向かう若ガメたち。
皆さん感情移入度MAXです。

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そして最後のカメを無事に見送り、海開きも大団円、でした。

つくづく穏やかで和やかなお正月でした。
今年がこんな一年でありますように。

ちなみ母島のお正月は…
母島の様子!

カウントダウンパーティ2015

あけましておめでとうございます。
いつも小笠原ブログをごらんいただきありがとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて。
年末年始はたくさんのお客様でにぎわう小笠原です。
大晦日には恒例の「カウントダウンパーティ」が行われました。
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やはり年越しはそばがなくちゃ!ですので、ミニ天ぷらそばのサービスであったまりながら、
今が旬の島のブンタンに島のラムに舌鼓。
今年は母島観光協会さんプレゼンツの海底熟成ラムの試飲も行われました。
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海底熟成ラムとは何ぞや?
かいつまんで言うと、母島の海底に特殊な瓶に詰めたラム酒を沈め、熟成を進めたラム酒です。
海底は地上に比べ温度変化が少なく、理想的な熟成環境になるそうですよ。
私も少しいただきましたが、いつもの島ラムに比べて甘さと香りが立つような気がしました。

母島のクラブNOAさんのFacebookで引き揚げ作業のムービーが見られます。こんな感じなんですね。
今後、母島観光協会さんから正式にリリースされる予定です。要チェック!

さて、カウントダウンパーティーのプログラムは…
パワフルなぼにん囃子の皆さんによる太鼓で幕を開けました。
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好評の「クイズ・ボニノロジー」は島に関するクイズを島の人達がビデオで出題する、まさに「島クイズ」。
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あなたの島知識が試されます。
正解発表のたびに大きな歓声&ため息のユニゾンに包まれる会場。

そしてこれまた例年好評な島の1年を振り返るスライドショー。
これを見ればあなたも島の事情通?

そしていよいよ、大晦日も大詰め。
カウントダウンタイムです。
島のあちこちで撮影された、島の人、島を訪れた人がカウントダウンしていく1分間のムービーが流れ、会場のテンションはうなぎのぼり。

そして2016年の始まりを告げる花火が空に咲きました。
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停泊していたははじま丸と海上保安庁の巡視船「せっつ」の汽笛が花を添えます。
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今年は天気もよく、穏やかな1年の始まりになりました。
島にも、皆様にも、今年が良い一年でありますように。

母島の様子!