絶滅危惧種に指定されているアホウドリの繁殖地を増やすため、昨年に続き伊豆諸島鳥島から小笠原諸島聟島へアホウドリのヒナ15羽の移住が行われました。
現在アホウドリの国内繁殖地は鳥島と尖閣諸島のみで、しかも鳥島は噴火の恐れがあるため一度に繁殖地が失われてしまうことが懸念されてきました。
聟島はかつて繁殖地だったことからも移住適地と考えられており、事前に入念な調査が行われた上での引越し実現となりました。昨年は同事業で10羽が移住し、その全てが巣立ちに成功しました。
アホウドリのヒナは巣立ち完了まで、山科鳥類研究所の研究員によって飼育されます。少しでも違和感を感じさせないよう、デコイや鳴き声を流すスピーカーが設置されました。
まずは新しい環境に慣れさせることからスタートです。この事業に関して新しい情報があったらまたお知らせしたいと思います。
聟島に放たれたヒナ鳥 新繁殖地(点在している白い鳥影はデコイです)
たまたま飛来してきたアホウドリ成鳥 こちらはクロアシアホウドリ
母島の様子!
アホウドリ繁殖地復活へ
2009年2月5日