いま小笠原ではアホウドリ移住計画が進められています。
アホウドリは戦前の乱獲で絶滅の危機に瀕していて、繁殖地は日本の鳥島(伊豆諸島南方)と尖閣列島の2箇所だけです。
鳥島は火山島なので噴火の危険があり、尖閣列島は国際紛争の火種が付きまとっています。
このため、文部科学省、農林水産省、環境省では「アホウドリ保護増殖事業計画」を定めて、過去にアホウドリが繁殖していた小笠原諸島の聟島を再び繁殖地にしていこうという計画しています。
移住作戦は山階鳥類研究所、環境省、米国魚類野生生物局の国際共同プロジェクトとして昨年から実施されていて、昨年は鳥島からアホウドリのヒナ10羽が聟島に引っ越し全羽が無事に巣立ちました。
文章では簡単に書いてしまいましたが、鳥島からの引越し→巣立ちまでの無人島でのヒナの飼育はとっても大変な作業です。
今年も第2回目の引越し作戦が計画されています。
このプロジェクトが成功して聟島がアホウドリの繁殖地として復活することを心待ちにしています。
スタッフの皆さんがんばってください!
母島の様子!
「返還40周年事務局の独り言」
アホウドリ移住計画
2008年11月26日
前にNHKの「ダーウィンがきた」でみました。本当に大変そうでしたね。無事に巣立ってほっとしましたが、2~3年たたないと結果はわからないといっていました。こういうことって本当に気長に地道にやっていかなくてはいけないのでしょうね。応援したいです。
久村さん、コメントありがとうございます。
なかなか人間の思惑通りには進みませんが、地道に道を開く努力が必要です。
私たちも応援していきます。