柴田晶子さん 口笛コンサート

皆さん、口笛って吹けますか?
私はからっきし吹けません。
ウンともスンとも言いません。いやスンくらいは言うかな。

なので、上手にきれいに口笛が吹ける人はカッコいいなぁ…と憧れます。

そんなカッコいい人の最高峰、「口笛世界チャンピオン」が柴田晶子さんです。
柴田さんは2010年に中国、2012年にアメリカで開かれた「国際口笛コンクール」で優勝され、日本国内はもちろん世界的に活躍されていらっしゃる「プロ口笛プレイヤー」なんです。

その柴田さんが、「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」の一環として島に来てくださいました。

5月22日に父島でのコンサートが行われました。

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第一印象は「フツーのかわいらしい方」という感じな柴田さんですが、その口笛の音色はまるで口笛とは思えません。
目を閉じて聞いていると「フルート?」と思うくらいの美しさ、音域、そして迫力です。
そして時として楽器のようであり、時として鳥のさえずりのようであったり。
千変万化の音色なんです。
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途中、柴田さんが口笛のコツのお話をしてくださいました。
口笛を最初に練習するときは、
1.口を「ウ」の発音の形にする
2.そのとき、あまり唇を前に突き出さない。自然な形に
3.低い音を出すときは口の中の空間を広く、高い音の時は狭くする
といいんだそうです。
会場のみなさん、しばらく口が「ウ」の形のままでしたね。

柴田さんのコンサートは松田光弘さんのピアノとのアンサンブルのほか、手動オルゴールとのアンサンブルであったり、
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映像から飛び出してくるマリオネットのジローくんとの共演であったりと、IMG_9007
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幻想的で楽しいしかけもいっぱいでした。
子どもたちからも歓声がいっぱい。

本当にあっという間の1時間半でした。
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終了後、島の子たちの質問に熱心に答えてくださっている柴田さん。
本当に気さくで優しい方でした。
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なお、次の日5月23日は父島小中学校の授業にも参加してくださいました。
うらやましいな小中学生。
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しばらくは小中学生に口笛ブームが来そうな予感。

そして5月24日には母島でもコンサートをしていただきましたよ。

柴田さん、松田さん、素晴らしいコンサート、ありがとうございました!
興味を持たれた方、ぜひ柴田さんの公式HPもごらんくださいね。

なお、今年の国際口笛コンクールは日本で開催だそうですよ!
日時は7月15日(金)~17日(日)、会場は川崎市男女共同参画センター・すくらむ21ホール。
柴田さんも審査員を務められるほか、オープニングコンサートにも出演されるそうです。
詳しくは、口笛世界大会 (WWC) 公式サイトでご確認ください。

さて、いよいよ大詰めとなってきました「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」。
6/10便と6/22便は小笠原古謡の歌姫・Okeiさんの船内コンサート、
6/18(土)には二見港船客待合所とおがさわら丸船内で、好評の「おが丸ナイト」の第2弾が行われます。
お楽しみに!

母島の様子!

小笠原諸島世界自然遺産地域登録5周年記念イベントが開催されます。

早いもので、小笠原諸島が2011年の6月に世界自然遺産に登録されてから早5年です。

というわけで、6月26日に東京都庁で、「小笠原諸島世界自然遺産地域登録5周年記念イベント」が開催されることになりました。

詳しくは環境省のプレスリリースをご覧ください。

第1部のシンポジウムではNHKの番組で大きな話題となったダイオウイカや最近明るいニュースが続くアホウドリ、日本中の注目を集めた西ノ島等の映像をはじめ、小笠原諸島の自然の魅力と保全のための努力、いかに利用とのマッチングを考えていくか、などの興味深い内容のお話しが満載です。

第2部は小笠原諸島だけでなく、日本国内の世界自然遺産(白神山地、屋久島、知床)の首長が集結し、それぞれの地域の世界遺産地域の特色や取り組みを中心としたテーマセッションが予定されています。
世界自然遺産、全員集合。なかなかない機会ですよ。興味深いお話しが聞けそうです。

大都会新宿で世界自然遺産を満喫!な一日ですね。
ぜひ皆さま、お立ち寄りください。

イベントのチラシはこちらです。

なお、シンポジウムとテーマセッションは事前申し込みが必要ですのでお気をつけください。
「世界自然遺産情報交流広場」は申し込みなしで入場自由ですよ!

母島の様子!

まもなく開催! 『島じまん2016』

 前回のブログ更新でもお知らせしましたが、東京愛らんどフェア「島じまん2016」開催まで残すところ後3日となりました。
 島じまんに参加する島のメンバーも今日のおがさわら丸で旅立ち、いよいよ開催まで日が迫っているのを感じます。 

 さて、5月28日(土)、29日(日)の2日間、東京港竹芝桟橋にて伊豆諸島・小笠原諸島の島々がそれぞれの島の魅力を最大限にご紹介するこの一大イベント。
 小笠原諸島に興味があっても時間が取れず、なかなか訪れることが出来ない方もこのイベントに参加すれば小笠原諸島の魅力を体験していただけます。

 前回のお知らせにもありましたが、本イベントで試飲が出来る海底熟成ラムは母島の海底約20mで1年間熟成させることで、よりまろやかな味わいを引き出しています。
 まだ販売されておらず、口にする機会はなかなかありませんのでこの機会をお見逃しなく!

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 お酒がだめな方も大丈夫。
 一日限定500食の「メカジキカレー」 (500円)やパッションフルーツ(箱売り、パック売り)、島はちみつ、島塩、島レモンや唐辛子などと小笠原の特産品が盛りだくさんなので是非ご賞味ください!
 タコノ葉細工体験や小笠原フラ、南洋踊りの披露といった体験イベントも充実しているので、皆さんの目で、耳で、口で小笠原の魅力を存分に味わってください。

 島じまん会場でお待ちしています。

 母島の様子!

「島じまん2016」 5月28日・29日 竹芝桟橋にて開催

2年に一度の開催となる、東京愛らんどフェア「島じまん2016」が、5月28日(土)、29日(日)の2日間、東京港竹芝桟橋にて開催されます。
 伊豆諸島・小笠原諸島の島々がそれぞれ特設ブースを展開し、島の魅力を最大限にご紹介する大イベント。
 島グルメあり、各島の伝統芸能披露あり、体験イベントありで、大人も子供も楽しめます。もちろん、各島で大好評の特産品も数多く出品されますので、旬な果物など購入希望な方は、ぜひ朝からお越しください。
 詳細は、以下のHPをご覧ください。

東京愛らんどフェア「島じまん2016」について

ここからは、小笠原のご紹介となります。
 〇島グルメ
  ・一日限定500食の「メカジキカレー」 ワンコイン(500円)で召し上がれます。
   小笠原近海で獲れたメカジキを、ぜひお昼に召し上がってください。
   カレーとの相性抜群です。 
 
 〇特産品販売
  ・パッションフルーツ(箱売り、パック売り)
   今が旬、採れたてのパッションフルーツは、冷やして食べるのがおススメ。
  ・島の食材を使ったお菓子や調味料など
   島はちみつ、島塩、島レモンや唐辛子など、各種小笠原産を多数ご用意します。

 〇島の魚を冷凍でご用意
  ・小笠原近海で獲れたマグロやサワラ、赤伊勢海老(限定5個)
   獲れたてのマグロやサワラを切り身にし、新鮮なまま冷凍にしてご用意しました。
   ※購入後は、お帰りまで小笠原ブース内の冷凍庫にてお預かりするサービスあり。
    もちろん無料です。
   そして、大変お得な「お魚セット販売」も行いますので、この機会にぜひご自宅にて
   召し上がってください。お勧めの食べ方などご案内いたします。

 〇島の地酒
  ・「ラム酒」と「パッション・リキュール」
   母島で造っているラム酒(度数:40度)とパッションフルーツの果汁を加えた
   リキュール(度数:12度)を、島じまん価格(1本1000円)でご用意します。
   お試しサイズの小瓶(300ml)ですので、お持ち帰りにも最適です。
   更に今回は、母島の海底で熟成されたラム酒も登場。その名も「海底熟成ラム酒」
   ※海底熟成ラム酒は試飲のみとなります。今後販売を予定しています。

 〇タコノ葉細工体験
  ・3階体験コーナーでは、島の木に指定されている「タコノキ」の葉でブレスレットを
  作る無料体験を行います。時間毎の先着順のため、ご希望の方はお早めにお立ち
  寄りください。
   
 〇ステージ紹介
  ・28日(土) 
   10:00~10:20 オープニングにて小笠原古謡の歌手Okeiさんと小笠原フラの登場
   16:30~16:50 南洋踊り(東京都無形民俗文化財に指定)の披露
             KAKA(タマナの木をくり抜いた打楽器)の演奏
  ・29日(日)
   11:00~11:30 小笠原フラ(プア・ナニ・オ・マクア)の皆さんによるフラの披露

 〇おがじろうの登場
   竹芝桟橋と言えば「おがじろう」。お祭りと言えば「おがじろう」。
   小笠原の人気者「おがじろう」は、今年も登場します。

 5月28日、29日は、ご家族やお友達と「島じまん」に、ぜひお越しください。
 島じまん会場でお待ちしています。

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2016 小笠原フォトコンテストの応募受付開始

今年の1月から3月にかけて、2代目「おがさわら丸」と「ははじま丸」の退役にちなみ、
『おがさわら丸・ははじま丸フォトコンテスト』を開催しました。
それとは別に、小笠原では、2年に一度「小笠原フォトコンテスト」を実施しています。

こちらのフォトコンテストは、

「世界自然遺産・小笠原諸島の自然と人の素晴らしさ」をテーマに、皆さまの捉えた小笠原諸島のこの一枚から、旅の思い出写真など、海・山・人・星・動植物に至るまで幅広くご応募いただけるフォトコンテストになります。

〇募集作品
 小笠原で撮影された、小笠原の魅力を伝える作品。
 今回は3部門での受付・表彰を行いますので、それぞれ部門指定でご応募ください。
  ◎ マリン(海)部門
  ◎ フィールド(陸)部門 
  ◎ ヒューマン(人)部門

〇募集期間
  平成28年5月2日(月) から 平成29年1月13日(金)必着分まで

〇応募方法 
  1.応募作品の規格
   600万画素(2816×2112ピクセル)以上のデジタル写真の2L(127㎜×178㎜)
   またはキャビネサイズ(130㎜×180㎜)のカラープリントのみ
   ※上記のサイズ指定での応募受付となりますので、ご注意ください 。
  2.応募できる点数
   全部門の作品合わせて、お一人5点まで
  3.応募方法
   募集要綱の「応募票」に、必要事項を記入の上、作品と一緒にご提出ください。
     ※複数点での応募の場合は、それぞれ応募票にご記入ください。
    提出方法は次のいずれかの方法になります。
   (1)郵送 
     宛先:〒100-2101  東京都小笠原村父島字西町
        小笠原村役場 産業観光課 「フォトコンテスト係」宛
   (2)持ち込み
    村役場産業観光課、または母島支所窓口
    ※電子メールでの応募はできません。ご了承ください。

 〇審査方法 
    写真家 : 榊原透雄氏 他による審査により決定します。 

 〇審査期間
   平成29年1月下旬 から 平成29年2月中旬

 〇賞
   ・最優秀賞(1名):賞金4万円、賞状、小笠原の特産品5千円相当、
               小笠原航路往復2等和室ペア乗船券 ※(協賛)小笠原海運㈱
   ・マリン部門賞(1名):賞金3万円、賞状、小笠原の特産品5千円相当
   ・フィールド部門賞(1名):賞金3万円、賞状、小笠原の特産品5千円相当
   ・ヒューマン部門賞(1名):賞金3万円、賞状、小笠原の特産品5千円相当
   ・佳作(各部門それぞれ3名):賞状、小笠原の特産品1千円相当
   ・特別賞(4名):賞金1万円、賞状、小笠原の特産品5千円相当

  詳しくは、「募集要綱」ををご確認ください。
  なお「応募要綱」は、村役場産業観光課、母島支所、父島・母島両観光協会で配布しております。
 2016 小笠原フォトコンテスト 実施要綱

鳥島・孀婦岩クルーズ便

私たち島民の生活路線にして観光路線、小笠原への唯一の定期航路船、おがさわら丸。

普段は東京・竹芝桟橋からは10時出港し、25時間半かけて翌日の午前11時半、父島・二見港桟橋に到着します。
天候や海況により多少前後はありますが、1年をとおして基本は変わりません。

しかし。
今は現おがさわら丸の引退直前、「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」実施中。
いつもと違う特別な便もあったりします。

ということで、「いつもと違う便」、鳥島・孀婦岩クルーズ便が運行されました。
4月19日(火)の東京出港はなんと21時40分!
仕事終わりにご飯食べてからでも余裕で間に合いますね。
いつもと違う夜に東京湾を進むおがさわら丸、まさにナイトクルーズ。

一先ず寝て、翌日は一日中航海。
普段の便では深夜に通過するためその姿を拝めない、須美寿(スミス)島、鳥島、孀婦岩(そうふいわ)などを堪能できます。
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というかこの便の一番のキモの部分です。

鳥島は世界的にも希少なアホウドリの繁殖地となっています。
鳥マニアな方々にとってはまさに憧れの島。
それが日の高い時間にじっくりと観察できるのですから応えられません。

この日の鳥島周辺はとてもよい天気、昼過ぎの1時間ほど、島の周囲を周回してたくさんのアホウドリを堪能できたそうです。

レアな島々を堪能したのち、おが丸は一路父島へ。
入港は早朝5時50分でした。

32時間弱という長い長い船の旅、お疲れ様でした。

そして朝、まだ開店前の島のスーパーで、シャッターの前に山積みになる品々…。
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普段なら昼過ぎに商品入荷なので、これまた普段とは違うレアな光景でした。

さて、この船は鳥島、孀婦岩だけではなく、もう一つ目玉なツアーがあります。

父島について3日目の今日、活発な火山活動で日に日に巨大化し、全国的な関心を集めた西ノ島への日帰り見学ツアーが行われました。
こちらは島の方も参加OKということで、非常に大勢の島民も乗り込んでいきました。
今日の父島はいい天気でしたが、150km離れた西ノ島、どうだったんでしょうか?

なお、鳥島・孀婦岩クルーズ便はもう一度チャンスがありますよ。
次回は東京発5月27日(金)の便です。

空席情報などは小笠原海運までお問い合わせください

そしてこのあとも楽しいイベント一杯の「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」、6月の現船引退まで、まだまだ続きます。
お楽しみに!

母島の様子!


熊本地震災害義援金について

4月14日に発生した熊本県熊本地方を震源とした最大震度7の地震により、熊本県益城町を中心に、大きな被害が出ています。
現在も救助作業が続き、また避難された方についても物資や医療体制の不足、インフラの欠損により大変な避難生活を送られていることと思います。
心よりお見舞い申し上げます。

小笠原村では、この災害で被災された方々への支援を目的として、次のとおり義援金の受付をいたします。
村民の皆さまのあたたかいご支援を、よろしくお願いいたします。

【第1回 緊急支援義援金募集】
募集期間は4月18日から22日までの5日間です。
この5日間で一先ず締切り、義援の意図に沿った使用が行われると見込める支援先に対して、4月22日に送金します。

22日までの間、1日1回、防災無線にて募集についてのお知らせをいたします。
ご理解とご協力をお願いいたします。

【第2回 義援金募集】
4月22日以降も継続して義援金の受付を行います。

募集期間は4月23日から6月30日までです。
集まった義援金は、日本赤十字社を通して送金します。

募金箱は、
・村役場 総務課窓口
・母島支所 窓口
・父島診療所 窓口
の3か所にあります。

皆さまのあたたかいご支援、重ねてよろしくお願いいたします。

おが丸ナイト 第1弾!

只今絶賛開催中の「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」。

おがさわら丸19年、ははじま丸23年と、それぞれ長年にわたって頑張ってきた彼女たちに感謝したいイベントが目白押しなんです。
6月の引退まで、ほぼ毎便キャンペーンイベントが開催されています。

その中でも、ある意味一番「ありがとう!」感が強めなのが、明日と6月に開催される「おが丸ナイト」です。

会場はおが丸に一番近い場所、二見港船客待合所。
メインイベントその1はなんと、おがさわら丸に長年の感謝をこめて、総勢24人以上の男女が繰り広げる真剣勝負の大一番、「第5回Power of Bonin アームレスリングトーナメント」が開催されます!!

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腕相撲と感謝の関係については深く考えてはいけません。
感じてください。

本日の入港前に、船客待合所には特設リングが設営され、この便のお客さまとおがさわら丸をお出迎えでした。
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皆さん「お!なんだなんだ?」と一瞬戸惑い→興味深々でしたね。

また、メインイベントその2はおが丸マニア垂涎の、「おがさわら丸備品オークション」が開催されます。

どうみてもネタ出品な一品や、恐らく激しい争奪戦が予想される逸品まで、バラエティ豊かな品ぞろえ。
ぜひ会場に足を運んで、ご自分の目で確かめて、バンバン入札してくださいね。
若干ネタバレしてる感がありますが。

そのほかにも引退まで残りわずかなチャンス、普段は入れないおが丸のシークレットゾーンに突撃「船内見学会」や、おが丸にまつわるカルトクイズ大会、くじ引き大会など盛りだくさんな内容です。

開場は午後5時30分、屋台の出店もありますよ!

金曜の夜は「おが丸ナイト」でよろしく!

母島の様子!

ISLAND JAZZ @ THE EARTH in OGASAWARA2016

先日開催についてお知らせした「ISLAND JAZZ @ THE EARTH in OGASAWARA2016」が、4月9日(土)、午後1時から午後9時まで、父島・お祭り広場で開催されました。

世界的にも活躍するアーティストが小笠原にやってきて、8時間もの間、すごいライブ演奏を繰り広げる、音楽好きにとっては堪えられない超ビッグイベント!

ざっとですが、リポートします。

4月8日(金)、おがさわら丸入港。
本来はこの船の中でも、サンセットをバックにした船内ライブなどが予定されていましたが、発達した前線の影響による激しいうねりと波高のため、残念ながら中止になってしまったとのこと。
そうした荒れた海を乗り越えて着いた島はすっきりとした快晴!
数日前までは降ったりやんだりの天気で、週刊天気予報も「曇り」「降水確率30~60%」という状態だったのがウソのようなピーカンぶりでした。

入港当日には島内各所で神出鬼没なゲリラライブが敢行され、翌日のイベントへ、だんだん盛り上がっていきます。
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また、夜には島の「DANCE@THE EARTH in OGASAWARA2016」が地域福祉センターで開催されました。
こちらも内地で活躍するエビちゃんこと海老貴純さんを中心に、島のダンスキッズたちを対象としたダンスワークショップ、さらには乱入上等なストリートダンスバトルなど濃い内容のイベントでした。
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さて、日は変わって4月9日、当日。
これまた見事なピーカンぶり!
会場設営も着々と進み…
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午後1時、いよいよイベントスタート!
このイベントの実行委員長、「@THE EARTH PROJECT」代表の多賀健太郎さんの開会宣言に引き続き…

オープニングを飾ったのは島の太鼓とダンスを融合させたパフォーマンスを演じる「太鼓会+和フリカン+鼓舞コラボ」の皆さん。力強い和太鼓の響きに軽やかな舞、のびやかな歌声が絡んでいくパフォーマンス。

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そして村長のごあいさつに引き続き…
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2番手、小笠原唯一のビッグジャズバンド、「SwingBlow」の皆さんの演奏です。
今回はなんと、普段のメンバーに加えて、内地でバリバリに活躍されているプロピアニストのおのゆみさん、アルトサックスの南雲麻美さん、さらにこの後出演されるBimBomBam楽団のトランぺッター、Ohyama ”B.M.W.” Wataruさんにパーカショニストの奥田真広さんが加わるという、SwingBlowのメンバーにとっては贅沢すぎる共演です!
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演奏後、SwingBlowメンバーに話を聞いたら「腰抜けそうに緊張したけど超気持ちよかった!」だったそうです。

この後は全員がプロアーティストで構成されたバンドが続きます。
3番目、「Ricky with FSP」の皆さんです。
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サックスのRickyさんを中心に、男女ボーカル、ギターにベースにドラム、キーボード2本にダンサー2人という総勢10人の大所帯なバンドで、「見に来た誰もが最後まで楽しめるジャズ」がコンセプトというとおり、ダンサブルな曲が中心の、にぎやかなステージでした。
思わず観客の皆さんも立ち上がり、踊り出し。
子どもたちも思わずダンシング!

このイベントは「JAZZ」の名が付いてはいますが、やることはJAZZだけではありません。
ステージ上には何故か自転車が登場。
島のBMXパフォーマー、カタオカエイジさんの登場です。
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普段は広い場所で練習している彼ですが、今回は機材でいっぱいの狭いステージ上でのパフォーマンス。
勝手が違う環境でも、会場みんながうなるすごいパフォーマンスを見せてくれました。
知りませんでしたが、BMXのオーストラリアチャンピオンに2年連続で輝いた経歴の持ち主だったんだそうです。

それにしても会場は熱い!かつ暑い!
とてもじゃないけど4月上旬とは思えない日差し。
木陰から楽しむ人たちもたくさんいました。
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そして会場には屋台もたくさん出店。
食べて飲んで素晴らしい音楽を聞いて!
まさにこの世の楽園ですね。
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そしてイベントを支えるボランティアスタッフ。
内地からのメンバー、島からのメンバー。総勢50人以上!
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そして、このイベントで8時間ぶっ通しの司会を担当したのがこのお二人、
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小笠原でJAZZと言えばこの人、「MC-MA-Taro.(エムシーマ・タロウ)」さんと、内地からお越しのダンスもこなせるスーパーモデル、「えびゆみ」さんです。
長時間、本当にお疲れさまでした。

さて4番目は。関西から参加組の「K2」のお二人。
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ピアノの朱恵仁さんとサックスの山本”Kiryu”周典さん。
普段は別々の活動をされているそうですが、そうとはとても信じられない息の合った、しっとりとした演奏で次第に暮れていく会場を魅了します。
そしてさすがに関西出身、というべきか、演奏の合間の軽妙な漫才トークも魅力でしたね。

そして5番目、韓国からお越しのHong Soondalさんの「BARAMNAN JAZZ」。
Hongさんはサックスの方です。
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「BARAMNAN(バラムナン)」は韓国語の造語だそうです。
日本語に直訳すると「浮気ジャズ」という意味だそうで、普段やられている正調なJAZZから他のジャンルの音楽に「浮気」して、韓国の民謡、歌謡曲、映画音楽などをJAZZスタイルに料理して演奏するスタイルなんだそうです。
今回は日本の曲もやってらっしゃいましたね。いい日旅立ち。
JAZZを普段聞かない人にも分かりやすく、とっつきやすいように、という気持ちからだそうですよ。

さてここでまた島のパフォーマーの参戦です。
和泉元一郎さんによるアサラトの演奏。
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写真提供は上本紀子さんです。
そもそもアサラトってなに?と言う人も多いと思いますが、西アフリカ発祥の民族楽器で、30㎝位のひもの両端に、中に細かい種状のものが入った木の実状の球が付いていて、それを振ったり、球同士をぶつけたりすることで様々な音、リズムを生み出すことのできるのです。
正直言葉で説明しても全然伝わらないなあと思いましたので、気になる方は参考にこちらの動画をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=jzhJuSKJ9N8
ほんとに見ていてなんでこんなことができるんだ、という感じの、不思議な楽器です。
子どもたちも超キラキラした目で見つめてましたよ。

そして陽はすっかり暮れ…。
6番目、「BimBomBam楽団」の皆さんです。
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トランペットのOhyama ”B.M.W” Wataruさん、ギターの手島大輔さん、バイオリンがTajimi ”M.J” Tomotakaさん、ベースはヤマトヤスオさん、そしてパーカッションの奥田真広さん。
オーソドックスな編成なようでいて、手練れのミュージシャンの身体から奏でられる音楽は半端じゃない。
何というか無国籍というか、それでいてすごく情熱的な音楽でした。
観客の皆さんも突き動かされるようにノリノリに!
私もノリノリすぎて、ちゃんと写真撮れませんでした…
写真をご提供くださった冨田マスオさん、ありがとうございました!

そしていよいよ大トリ、「DREAM SESSION for OGASAWARA」
会場のテンションは最高潮!
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巽朗さん(元DETERMINATIONS)、元晴さん(SOIL&”PIMP”SESSIONS)のダブルサックスに、西藤ヒロノブさんのギターとウクレレ、ハタヤテツヤさん(元EGO-WRAPPIN’)のピアノ、そしてベースのTancoさん(HOME GROWN)とドラムスのYukkyさん(HOME GROWN)のリズム隊が絡む、その筋の方々にとっては涎垂れ流しな豪華メンバーによるスーパーセッション。
もう言葉になりません。表現できません。
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写真提供は上本紀子さんです。ありがとうございました!

さらに、このメンバーにさらに豪華メンバーが加わります。
BimBomBam楽団のOhyamaさんに、女性シンガーのCOMA-CHIさんです!
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パワフルなCOMA-CHIさんの歌うレゲエアレンジの「リンゴ追分」が、島の晴れた夜空に響き渡ります。
またまた会場のテンション、急上昇!

そして最後の最後。
アンコールの場面では、島のミュージシャンたちや、腕に覚えのあるイベントスタッフたちも乱入してのセッションタイムに。
ボブ・マーリーの「Jammin’」と、坂本九の名曲「上を向いて歩こう」を、総勢50人(推計)が一緒に演奏しました。
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こうして長い長い、暑く熱い1日は終わりました。
その後も、島内のいろいろな場所で、すてきな音楽や出会いが繰り広げられていたようです。

そして見送りの日…。
離岸するおがさわら丸のデッキに並んだアーティスト、内地スタッフの皆さんに届けと、感謝の言葉と「また来てね!」の言葉がいつまでも続いていました。

何だか夢のような数日間でしたね。
素晴らしい音楽と時間を、ありがとうございました!

そして!
「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」はまだまだ続きます!
次の金曜日、4月15日にはいよいよ「おが丸ナイト第1弾」が開催予定!
退役するおがさわら丸の備品というオンリーワンな一品が出展される「おが丸オークション」や「第5回Power of Bonin アームレスリングトーナメント(腕相撲大会)」など、目玉企画が目白押しな一夜です!
ぜひ皆さん、フライデーナイトは船客待合所に集合!

母島の様子!

新ははじま丸、進水式

小笠原諸島で一般の方が住む2つの島、父島と母島を結ぶ唯一の交通路である「ははじま丸」。
現在、今年7月の就航に向けて、「新」ははじま丸の建造が着々と進んでいます。

去る3月27日(日)、めでたく進水式が無事に行われました。

我がブログの優秀かつはは丸愛に溢れる特派員から、超濃厚なレポートが届きましたのでお送りいたします。
以下、特派員の文章ママ、ノーカットでどうぞ。

「平成28年3月27日(日)長崎市「渡辺造船所」にて建造中の新ははじま丸の命名・進水式がありましたので、その様子をレポートします!
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新ははじま丸はこの屋根付きのドックで建造されています。屋根付きのドックはなかなか珍しい設備のようです。

進水式見学者の受付風景。
001受付
受付テーブルの後ろには日の丸と伊豆諸島開発の社旗が飾られています。おおよそ70名の見学者があったそうです。
001_2バス
東京からの「進水式ツアー」参加の皆さんが乗るバスも到着しました。

01進水前船体楽団
造船所の屋根付きドックにて進水の時を待つ新ははじま丸。鉄板の曲線が非常に美しいですね。左の楽団の生演奏が式典の雰囲気を盛り上げます。

02両キール
船体下部の赤いところは海に浮いていると海中に入り見えなくなるところです。左右に飛び出ているヒレのようなものは「ビルジキール」と言って船の横揺れを緩和する効果があります。船体の大きさの割には幅広のものが付いています。良く聞く「フィンスタビライザー」ではありません。また、船底には船首から船尾に向かって縦にはえているヒレは「センターキール」と言って、航海中の直進安定性を高める効果があります。

03進水前とも
船尾の様子です。新ははじま丸はエンジンも2基、スクリュープロペラも2基装備しています。また、ツインスケグ(船尾双胴)という特殊な船尾形状をしていることにより、在来船型よりも水の抵抗を減らすことが出来、速力をより一層安定させる効果が期待できます。

04フィン
安心してください、フィンスタビライザーもちゃんとついてますよ!(画像は羽を格納した状態)

10神事台
式典前に船主や来賓が立つ式台(ステージ)を見せていただきました。進水前の神事を行なうためのお供え物などが並べられていました。神事は神主による祝詞、船主や小笠原村地元代表、来賓による玉串の奉納がありました。

神事が終わるといよいよ命名進水式が始まります。造船所の司会による開会宣言があり、冒頭でご紹介の生演奏により、会場内全員で国家斉唱を行ないます

15餅投げ
16餅投げ
式台の登壇者が台の下にいる見学者や造船所のスタッフに感謝の意を表するため、紅白餅をまきます。

17紅白
こちらがそのお餅。
小さいですがちゃんと紅白になっています!よそ見をしていると空から降ってくる餅に・・・結構イタいです!!

20命名社長
伊豆諸島開発社長による命名。これまで新船は造船所の建造番号である「227番船」と呼ばれていましたが、この瞬間から正式に「ははじま丸」になりました!

21命名幕付
22命名除幕
紅白幕が外されて「ははじま丸」の船名表示がオープンに。遠い長崎の地で慣れた船名を見ると妙に安心しますね!

30進水準備完了報告
命名が終わるといよいよ進水です。造船所の技術者の方が進水のために船台を準備します。そしていよいよ準備が完了、責任者の方より進水準備完了の報告があります。

31田澤さん
いよいよ、その瞬間です。母島の新成人代表「田澤怜奈さん」が、新ははじま丸と陸上を繋ぐ最後の綱、支綱(しこう)を斧で切断します。

50進水船体1
支綱を切断すると、新ははじま丸は船尾側からスルスルと海へ滑り出していきます。3月27日午前9時49分の出来事でした。
51進水船体2
船首に吊されていたくす玉が割れ、中から風船と紙テープ、そして紙吹雪が宙を舞います。感動の瞬間です。この船がこれから私たちの暮らしを運び、守り、そして島を育んでいくと考えると胸が熱くなります。式台に登壇している全ての皆さんも笑顔で進水作業を見守りました。
52進水船体3
53進水船体4
54進水船体5
55進水船体6紙吹雪
花火の祝砲も鳴らされて、新ははじま丸の進水のお知らせが長崎の街中に響き渡ります。

60進水後船体
海に浮いた新ははじま丸。タグボートに引っ張られて新ははじま丸は造船所の岸壁に戻されます。

66対岸船体
造船所の対岸から進水後の船体を眺めてみます。

67対岸桜
まもなく4月だというのに真冬のように寒い一日でした。しかし、桜が咲き始めて、まるで新ははじま丸の進水を祝っているかのようでした。

68右舷
新ははじま丸はご覧のとおり、煙突やマストも付いておらず、まだまだ未完成の状態です。これより7月1日の就航を目指して、内装や機関の設置・調整などを行なう「艤装(ぎそう)」という作業に入ります。
なお、進水式の後は造船所の好意による造船所見学会がありました。進水式から見学会まで多くの造船所スタッフの方が大変親切にご対応くださり、温かみがあって思い出に残る進水式となりました。この雰囲気は母島のイベントに似ていますね!

70新イラスト
こちらが完成予想図です!就航が楽しみです!!

新ははじま丸の就航により母島へのアクセスがより一層快適になります。皆様ぜひ母島旅行をご計画ください!」

以上、臨場感あふれる超大盛り現場リポートでした。

なお、本写真の一部は熱狂的船ファン集団「着発産業」の皆さまよりご提供をいただきました。
どうもありがとうございました!

母島の様子!