3月23日、硫黄島において硫黄島協会及び米国硫黄島協会主催の「日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式」が日米再会記念碑前で開催され、村からは副村長及び小笠原村在住硫黄島旧島民の会が出席しました。先の大戦において日米が敵味方に別れて激しい戦いを繰り広げた硫黄島に、退役軍人やそのご遺族、また両政府代表・国会議員等が集まり、戦いで犠牲になられた方々を追悼しながら、日米の友好と世界平和を誓う式典となりました。
先の大戦の激戦地の中で、敵味方双方が集う式典は他に例がないとのことでした。小笠原村内でこのような式典が行われていることを誇りとしながら、今なお世界で絶えない戦火を憂い、平和な世界が訪れることを願います。
小笠原村平和都市宣言
平和で豊かな自然の中で暮らす我々小笠原村民は、世界中の人々が平和を分かちあえることを願う。 この願いは、小笠原の生い立ちが物語っている。 我々の先人が築いた文化を、歴史的に分断した強制疎開。 今なお一般住民の帰島が許されず、遺骨収集もままならぬ玉砕の地硫黄島。 このような地小笠原に生きる者として、戦後五十年を迎えるにあたり、不戦と恒久平和を誓い、 豊かな自然を後世に残すために、小笠原村が平和都市であり、また、その使命を全うすることを宣言する。
平成七年八月十五日
小 笠 原 村