月別アーカイブ: 2018年11月

平成30年度東京都・小笠原村合同総合防災訓練を実施しました!(11月8日~10日)

 平成30年11月8日(木)~10日(土)、東京都と小笠原村は初めて、合同総合防災訓練を実施しました。この訓練には、本土から100名を超える防災関係機関の方々と大型巡視船「いず」が集結して、例年行っている住民避難訓練のほかに、図上訓練、防災セミナー、医療救護訓練、展示・体験訓練、道路啓開・海難救助等の訓練を実施しました。3日間に渡る訓練に延べ約2000人の方々が参加し、いざという時の避難行動の確認、実動を通したそれぞれの機関の役割、連携の確認、また防災・減災の啓蒙活動も行われ、大変充実した有意義な訓練となりました。
今後とも、自助(自分を守る)・共助(地域を守る)・公助(公的支援)の基本的な考え方のもと、地域や関係機関との連携し、村民や観光客などの一時滞在者が「安全・安心」に暮らし、滞在できるよう、地域防災力の向上を図ってまいります。
今回行われた各訓練の様子を紹介いたします。

父島で行われた訓練
・11月8日(木)
(1)南海トラフ地震による小笠原諸島への津波を想定し、小笠原村災害対策本部に防災関係機関が参集して、東京都庁・父島・母島をテレビ会議システムでつなぎ、情報収集・伝達の図上訓練を行いました。島しょ部でこのような訓練が行われたのは初めてで、今後は隔年で伊豆・小笠原諸島で一斉の図上訓練を実施する計画となっています。
また、津波発災初期に想定される事例検討も行いました。父島会場(情報センター)の様子
母島会場(母島出張所)の様子

(2)防災教育手法 東京消防庁が、父島保育園及びちびっこクラブで、未就学児及び保育士を対象とした防災教育を実施しました。父島保育園での様子
ちびっこクラブでの様子
(3)防災(減災)セミナー 東京都総合防災部職員が、津波や土砂災害への備えと災害後の避難所生活に関するセミナーを行い、多くの住民が参加しました。
セミナーの様子
段ボールによる避難所の間仕切りや段ボールベッドも紹介されました。

・11月9日(金)
(1)住民避難訓練 南海トラフによる津波を想定した、住民避難訓練を行いました。
高校での避難の様子。
高校生が避難所運営を補助してくれました。

保育園裏の津波緊急避難路を使って避難する園児。
(2)おがさわら丸沖出し訓練 津波警報発令とともに二見桟橋に停泊中のおがさわら丸が安全な海域まで沖出しする訓練を行いました。
(3)展示・体験訓練、自助・共助訓練、炊出し訓練 大神山公園に島内外の20団体が参加して、展示・体験等の訓練を行い、多くの住民の皆様が参加しました。
地震動シミュレーターによる地震動体験の様子
煙体験ハウスによる煙からの避難体験の様子。
東京消防庁による消火方法の紹介。
炊出し訓練の様子。6名の村民ボランティアにもご協力いただきました。
ペット同伴避難に必要なグッズや正しい避難方法などの展示。
東京電力による分電盤シミュレーションモデ等の展示。
NTTによる171体験コーナー。
東京福祉保健局による災害食の見本展示。

森下小笠原村長による講評の様子。

(3)医療救護活動訓練 父島診療所において、災害発生時などに多数の負傷者が発生した場合に、傷病の緊急度や重症度に応じて治療優先度を決めるトリアージ訓練や担架搬送訓練などを行いました。
トリアージ訓練の様子
小笠原高等学校の生徒に患者役や担架搬送を行ってもらいました。

・11月10日(土)(1)道路啓開訓練 父島基地分遣隊内の道路を「湾岸通り」とみなして、小笠原支庁、小笠原村建設協力会、海上自衛隊父島基地分遣隊、小笠原警察署により、津波で道路をふさいでいる車両や倒木、土砂を除去する啓開訓練を行いました。
小笠原警察署員が簡易レッカーで車両を道路わきに移動。


海上自衛隊父島基地分遣隊員が倒木をチェーンソーで切断したのち、車両をフォークリフトで道路わきに移動。
災害時協定により小笠原支庁から応急対策の要請を受けた建設業協力会の業者が、ホイールロイダーで土砂を除去。

(2)海救助訓練 二見港内において、父島基地分遣隊、海上保安庁、東京消防庁が津波による港内の浮遊物等の確認と漂流者を救助する訓練を行いました。
海難救助訓練を行う父島基地分遣隊交通艇と海上保安庁潜水支援艇東京消防庁がドローンによる要救助者の捜索活動訓練を行い、モニターでその様子を見る参加者。

母島で行われた訓練
・11月8日(木)
 防災教育手法 東京消防庁が、母島小中学校及び母島保育園で、各年齢層に合わせた防災教育を実施しました。

母島小中学校での様子

・11月9日(金)
(1)住民避難訓練 南海トラフによる津波を想定した、住民避難訓練を行いました。


避難所で整列する母島小中学校児童・生徒の様子

(2)展示・体験訓練、自助・共助訓練、防災(減災)セミナー
住民避難訓練後、母島小中学校及び母島診療所において、展示・体験訓練、自助・共助訓練、防災(減災)セミナーが行われ、多くの住民が参加しました。

煙体験ハウスの様子

担架搬送訓練の様子
模擬避難所の様子

(3)医療救護訓練 母島診療所において、地震による家屋倒壊等により多数の負傷者が発生した設定で、トリアージ訓練や担架搬送訓練などを行いました。 トリアージ訓練の様子

「アイランダー2018」今週末開催(11/17-18)

全国の島から島民と特産品が集まるイベント「アイランダー2018」が今週末開催されます。
場所は、「池袋サンシャインシティ文化会館3F:展示ホールC」となります。
11月17日(土)は、11:00~19:00
11月18日(日)は、10:00~17:00  
※土・日で開催時間が異なりますのでお気を付けください。
小笠原からは、父島・母島の求人各種(世界遺産地域ならではの様々な仕事があります)、返還50周年を記念して制作された「50色の絵の具」を使用したお絵かき体験、毎年恒例「小笠原ラム酒」の無料試飲、小笠原の景色を体験できる「VR体験」など
その他、観光旅行に関する質問や島で生活する際の素朴な疑問などを、父島島民との会話を楽しめます。
皆様、お時間合わせてぜひお越しください。
イベントの詳細はこちらからご覧ください。⤵
「アイランダー2018」HP

スノーケルインストラクター認定講習が行われました。

小笠原の大きな魅力の一つ、ボニンブルーと呼ばれる限りなく澄んだ深い青の海。
年間を通じて島のまわりで遊ぶイルカたちと泳ぐドルフィンスイムはもちろん、海岸からのスノーケリングでもサンゴの周りに舞う色とりどりの魚たちの姿が楽しめます。
もしかしたらこんな素敵な出会いもあるかも?



そんなこんなで小笠原の海を楽しむのに大活躍のスノーケル。
とても手軽で簡単そう、なイメージもありますが、正しい使い方をしないと大きな事故にもつながりかねません。
始めて、という方はまずはきちんと正しい使い方を覚えて、楽しく海を楽しんでくださいね。
久しぶり、という方も改めて再確認を!

そんな時、頼りになるのがスノーケリングインストラクターの皆さんです。
ツアーの中で正しいスノーケルの使い方、楽しみ方を教えてくれるだけでなく、万が一のアクシデントの際には安全にレスキューしてくれる、頼もしい存在です。

そうしたスノーケルインストラクターさんを目指す人たちのための「スノーケルインストラクター認定講習」が、10/13(土)~15(月)の3日間、NPO法人バリアフリー・スポーツ・ネットワークより教官をお招きして開催されました。
小笠原エコツーリズム協議会では、海のアクティビティの安全を少しでも高めよう、ということで、この講習を支援しています。

今年の受講者は5人の皆さん。3日間に渡る長時間の座学と海での実習に意欲的に取り組んでいました。
頼もしい!






皆さんの頑張りを応援するかのように、スコールの合間に二重の虹の橋もかかりました。
分かるかな~?
はっきり見えている虹の右側をよく見てみてくださいね。


小笠原での楽しい思い出を無事にお持ち帰りいただくための取り組みです。
皆さんお疲れ様でした!

母島の様子!