小笠原諸島が世界自然遺産に登録されて、6月29日で丸5年が経ちました。
それに先立ち、6月26日に東京都庁内において「登録5周年記念イベント」が開催されました。
第1部のシンポジウムは「世界自然遺産小笠原の価値と保全の努力」と題して、
・映像によるアホウドリの繁殖状況や西之島の噴火の経過についての最新の情報
・固有カタツムリの現状と保全対策の現状
・希少種を守るための行政や地域が連携したノネコ対策の成果
などが紹介されました。
また、世界自然遺産地域における観光・利用に関するプレゼンテーションも行われ、会場内は、熱心に聞き入る聴衆で埋まるなど、大変盛況でした。
第2部では、「日本の世界自然遺産地域の連携:関係町村ネットワークづくりに向けて」と題して、テーマセッションが行われました。
小笠原だけではなく、国内の3つの世界自然遺産地域(白神山地・屋久島・知床)から、関係する7地域の町村長が集まり、それぞれ各地域の自然や価値・魅力の紹介を行ったあと、世界自然遺産という人類共通の財産を守っていくことの重要性を確認し、課題や悩みについて共有を行いました。
そして、今後も継続的な情報交換を行い共通の取組を進めていくために、「世界自然遺産地域ネットワーク協議会」を立ち上げました。その中で関係町村から更なる連携を深めていくことが宣言されました。
関係町村の方々も今後の連携に大いに期待を寄せているところです。
「小笠原諸島世界自然遺産5周年」を機に、こうした取り組みがスタートし、各地域との連携を強められたことは大変喜ばしく、意義深いことだと思います。
小笠原諸島世界自然遺産登録5周年記念イベントの開催
2016年7月7日