100年前の練炭

観光協会、ホエールウォッチング協会、商工会が事務所を構える商工観光会館、通称「B-しっぷ」。

その2階通路に木製のショーケースがあり、貝や戦争遺留品が飾られています。実は以前、村民会館にあったもので、小笠原返還当初に集められたものを村民会館の解体にあたり、こちらに移設されました。

 

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そのショーケースの中に、黒い塊があります。実はこれ練炭なんです。先日、村民の方から教えてもらい、今はその横に説明書きを張り出しています。

写真にうっすらと錨のマークが分かるでしょうか。大正時代に山口県徳山市で製造されたと言われ、海軍が当時船舶用の燃料として使っていた練炭です。現在の水産センターの向かいに貯炭所があったそうですが船舶用燃料はその後、石油にとって代わりました。

現物をよく見ると、錨のマークの下には製造年月を示す“5-4”という数字が読み取れます。大正5年4月製造を意味するそうです。当時は、「角炭」と言われていたようですが100年の時を経て、多少丸みを帯びています。ご覧になってみてください。

 

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