日本の貴重なコケの森 ~母島 乳房山~

ムニンシラガゴケのことを調べようとHP検索をしていたら、日本蘚苔類学会で「日本の貴重なコケの森」を選定していることを知りました。2010年までで14か所選定されており、その中には母島の乳房山が含まれていました。「選定に際して」という前文には「貴重なコケが生育したり、コケが豊富で美しい場所は、その周辺一帯の自然度がとりわけ高いことを示していると考えられています。」とあります。

 

母島にのんびり宿泊して、貴重なコケが生育する森を楽しんでみませんか?

以下に日本蘚苔類学会HPに記載されている乳房山の認定理由などを引用します。

 

乳房山(2010年8月19日認定)
■所在地:東京都小笠原支庁小笠原村母島
■範囲:乳房山(登山口~山頂)
■所有:管理者国有林(小笠原国立公園,小笠原諸島森林生態系保護地域)
■認定理由:乳房山は標高463 m で,タコヅル,ハハジマノボタンやワダンノキなど多くの固有植物が生育しており,林内の腐木上には小笠原固有の蘚類であるムニンシラガゴケの群落が見られる。また,樹幹には固有種を含む多くのクサリゴケ科やヤスデゴケ科の種が生育している。標高400 m を越えたあたりからは雲霧帯となっており,レッドリストの絶滅危惧種に指定されているオガサワラキブリツノゴケが出現し始め,山頂付近の一部には同じく絶滅危惧種に指定されているキノボリツノゴケも生育している。このほかレッドリスト掲載種としては,オガサワラカタシロゴケ,オガサワラキララゴケ,サケバキハネゴケ,シナクジャクゴケ,トサヒラゴケが生育している。

 

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 乳房山の森