日別アーカイブ: 2010年10月18日

陸前高田と小笠原

陸前高田(岩手県)と小笠原。
三陸海岸と亜熱帯の島・・・一見、何も関係ないように思われますが実はその縁は、170年も前までさかのぼります。
天保11年(1840年)、陸前高田の商船「中吉丸」が那珂湊(現・茨城県ひたちなか市)に向けて出港。しかし、航海中に難破してしまい、なんと1,000km以上も離れた小笠原諸島父島に漂着したそうです。
当時の欧米系島民たちは、言葉が通じないながらも乗組員6人を救助し、乗組員たちは、父島で約2か月ほど船の修理などを行なったのち、全員が奇跡的に生還を果たしたという歴史があります。
今年は、その漂流から170年ということで、陸前高田と小笠原の交流が深まっています。そして、来月、いよいよ父島のビジターセンターで「小友浦船漂着170周年特別展」が開催されます。
特別展では、欧米系島民がお土産として渡したキリスト教の伝道書やギヤマン製のグラスなどが展示される予定です。
170年ぶりの一時里帰りということになり、これから開催が待ち遠しいです。