鳥島・孀婦岩クルーズ便

私たち島民の生活路線にして観光路線、小笠原への唯一の定期航路船、おがさわら丸。

普段は東京・竹芝桟橋からは10時出港し、25時間半かけて翌日の午前11時半、父島・二見港桟橋に到着します。
天候や海況により多少前後はありますが、1年をとおして基本は変わりません。

しかし。
今は現おがさわら丸の引退直前、「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」実施中。
いつもと違う特別な便もあったりします。

ということで、「いつもと違う便」、鳥島・孀婦岩クルーズ便が運行されました。
4月19日(火)の東京出港はなんと21時40分!
仕事終わりにご飯食べてからでも余裕で間に合いますね。
いつもと違う夜に東京湾を進むおがさわら丸、まさにナイトクルーズ。

一先ず寝て、翌日は一日中航海。
普段の便では深夜に通過するためその姿を拝めない、須美寿(スミス)島、鳥島、孀婦岩(そうふいわ)などを堪能できます。
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というかこの便の一番のキモの部分です。

鳥島は世界的にも希少なアホウドリの繁殖地となっています。
鳥マニアな方々にとってはまさに憧れの島。
それが日の高い時間にじっくりと観察できるのですから応えられません。

この日の鳥島周辺はとてもよい天気、昼過ぎの1時間ほど、島の周囲を周回してたくさんのアホウドリを堪能できたそうです。

レアな島々を堪能したのち、おが丸は一路父島へ。
入港は早朝5時50分でした。

32時間弱という長い長い船の旅、お疲れ様でした。

そして朝、まだ開店前の島のスーパーで、シャッターの前に山積みになる品々…。
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普段なら昼過ぎに商品入荷なので、これまた普段とは違うレアな光景でした。

さて、この船は鳥島、孀婦岩だけではなく、もう一つ目玉なツアーがあります。

父島について3日目の今日、活発な火山活動で日に日に巨大化し、全国的な関心を集めた西ノ島への日帰り見学ツアーが行われました。
こちらは島の方も参加OKということで、非常に大勢の島民も乗り込んでいきました。
今日の父島はいい天気でしたが、150km離れた西ノ島、どうだったんでしょうか?

なお、鳥島・孀婦岩クルーズ便はもう一度チャンスがありますよ。
次回は東京発5月27日(金)の便です。

空席情報などは小笠原海運までお問い合わせください

そしてこのあとも楽しいイベント一杯の「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」、6月の現船引退まで、まだまだ続きます。
お楽しみに!

母島の様子!