ISLAND JAZZ @ THE EARTH in OGASAWARA2016

先日開催についてお知らせした「ISLAND JAZZ @ THE EARTH in OGASAWARA2016」が、4月9日(土)、午後1時から午後9時まで、父島・お祭り広場で開催されました。

世界的にも活躍するアーティストが小笠原にやってきて、8時間もの間、すごいライブ演奏を繰り広げる、音楽好きにとっては堪えられない超ビッグイベント!

ざっとですが、リポートします。

4月8日(金)、おがさわら丸入港。
本来はこの船の中でも、サンセットをバックにした船内ライブなどが予定されていましたが、発達した前線の影響による激しいうねりと波高のため、残念ながら中止になってしまったとのこと。
そうした荒れた海を乗り越えて着いた島はすっきりとした快晴!
数日前までは降ったりやんだりの天気で、週刊天気予報も「曇り」「降水確率30~60%」という状態だったのがウソのようなピーカンぶりでした。

入港当日には島内各所で神出鬼没なゲリラライブが敢行され、翌日のイベントへ、だんだん盛り上がっていきます。
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また、夜には島の「DANCE@THE EARTH in OGASAWARA2016」が地域福祉センターで開催されました。
こちらも内地で活躍するエビちゃんこと海老貴純さんを中心に、島のダンスキッズたちを対象としたダンスワークショップ、さらには乱入上等なストリートダンスバトルなど濃い内容のイベントでした。
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さて、日は変わって4月9日、当日。
これまた見事なピーカンぶり!
会場設営も着々と進み…
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午後1時、いよいよイベントスタート!
このイベントの実行委員長、「@THE EARTH PROJECT」代表の多賀健太郎さんの開会宣言に引き続き…

オープニングを飾ったのは島の太鼓とダンスを融合させたパフォーマンスを演じる「太鼓会+和フリカン+鼓舞コラボ」の皆さん。力強い和太鼓の響きに軽やかな舞、のびやかな歌声が絡んでいくパフォーマンス。

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そして村長のごあいさつに引き続き…
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2番手、小笠原唯一のビッグジャズバンド、「SwingBlow」の皆さんの演奏です。
今回はなんと、普段のメンバーに加えて、内地でバリバリに活躍されているプロピアニストのおのゆみさん、アルトサックスの南雲麻美さん、さらにこの後出演されるBimBomBam楽団のトランぺッター、Ohyama ”B.M.W.” Wataruさんにパーカショニストの奥田真広さんが加わるという、SwingBlowのメンバーにとっては贅沢すぎる共演です!
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演奏後、SwingBlowメンバーに話を聞いたら「腰抜けそうに緊張したけど超気持ちよかった!」だったそうです。

この後は全員がプロアーティストで構成されたバンドが続きます。
3番目、「Ricky with FSP」の皆さんです。
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サックスのRickyさんを中心に、男女ボーカル、ギターにベースにドラム、キーボード2本にダンサー2人という総勢10人の大所帯なバンドで、「見に来た誰もが最後まで楽しめるジャズ」がコンセプトというとおり、ダンサブルな曲が中心の、にぎやかなステージでした。
思わず観客の皆さんも立ち上がり、踊り出し。
子どもたちも思わずダンシング!

このイベントは「JAZZ」の名が付いてはいますが、やることはJAZZだけではありません。
ステージ上には何故か自転車が登場。
島のBMXパフォーマー、カタオカエイジさんの登場です。
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普段は広い場所で練習している彼ですが、今回は機材でいっぱいの狭いステージ上でのパフォーマンス。
勝手が違う環境でも、会場みんながうなるすごいパフォーマンスを見せてくれました。
知りませんでしたが、BMXのオーストラリアチャンピオンに2年連続で輝いた経歴の持ち主だったんだそうです。

それにしても会場は熱い!かつ暑い!
とてもじゃないけど4月上旬とは思えない日差し。
木陰から楽しむ人たちもたくさんいました。
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そして会場には屋台もたくさん出店。
食べて飲んで素晴らしい音楽を聞いて!
まさにこの世の楽園ですね。
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そしてイベントを支えるボランティアスタッフ。
内地からのメンバー、島からのメンバー。総勢50人以上!
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そして、このイベントで8時間ぶっ通しの司会を担当したのがこのお二人、
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小笠原でJAZZと言えばこの人、「MC-MA-Taro.(エムシーマ・タロウ)」さんと、内地からお越しのダンスもこなせるスーパーモデル、「えびゆみ」さんです。
長時間、本当にお疲れさまでした。

さて4番目は。関西から参加組の「K2」のお二人。
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ピアノの朱恵仁さんとサックスの山本”Kiryu”周典さん。
普段は別々の活動をされているそうですが、そうとはとても信じられない息の合った、しっとりとした演奏で次第に暮れていく会場を魅了します。
そしてさすがに関西出身、というべきか、演奏の合間の軽妙な漫才トークも魅力でしたね。

そして5番目、韓国からお越しのHong Soondalさんの「BARAMNAN JAZZ」。
Hongさんはサックスの方です。
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「BARAMNAN(バラムナン)」は韓国語の造語だそうです。
日本語に直訳すると「浮気ジャズ」という意味だそうで、普段やられている正調なJAZZから他のジャンルの音楽に「浮気」して、韓国の民謡、歌謡曲、映画音楽などをJAZZスタイルに料理して演奏するスタイルなんだそうです。
今回は日本の曲もやってらっしゃいましたね。いい日旅立ち。
JAZZを普段聞かない人にも分かりやすく、とっつきやすいように、という気持ちからだそうですよ。

さてここでまた島のパフォーマーの参戦です。
和泉元一郎さんによるアサラトの演奏。
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写真提供は上本紀子さんです。
そもそもアサラトってなに?と言う人も多いと思いますが、西アフリカ発祥の民族楽器で、30㎝位のひもの両端に、中に細かい種状のものが入った木の実状の球が付いていて、それを振ったり、球同士をぶつけたりすることで様々な音、リズムを生み出すことのできるのです。
正直言葉で説明しても全然伝わらないなあと思いましたので、気になる方は参考にこちらの動画をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=jzhJuSKJ9N8
ほんとに見ていてなんでこんなことができるんだ、という感じの、不思議な楽器です。
子どもたちも超キラキラした目で見つめてましたよ。

そして陽はすっかり暮れ…。
6番目、「BimBomBam楽団」の皆さんです。
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トランペットのOhyama ”B.M.W” Wataruさん、ギターの手島大輔さん、バイオリンがTajimi ”M.J” Tomotakaさん、ベースはヤマトヤスオさん、そしてパーカッションの奥田真広さん。
オーソドックスな編成なようでいて、手練れのミュージシャンの身体から奏でられる音楽は半端じゃない。
何というか無国籍というか、それでいてすごく情熱的な音楽でした。
観客の皆さんも突き動かされるようにノリノリに!
私もノリノリすぎて、ちゃんと写真撮れませんでした…
写真をご提供くださった冨田マスオさん、ありがとうございました!

そしていよいよ大トリ、「DREAM SESSION for OGASAWARA」
会場のテンションは最高潮!
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巽朗さん(元DETERMINATIONS)、元晴さん(SOIL&”PIMP”SESSIONS)のダブルサックスに、西藤ヒロノブさんのギターとウクレレ、ハタヤテツヤさん(元EGO-WRAPPIN’)のピアノ、そしてベースのTancoさん(HOME GROWN)とドラムスのYukkyさん(HOME GROWN)のリズム隊が絡む、その筋の方々にとっては涎垂れ流しな豪華メンバーによるスーパーセッション。
もう言葉になりません。表現できません。
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写真提供は上本紀子さんです。ありがとうございました!

さらに、このメンバーにさらに豪華メンバーが加わります。
BimBomBam楽団のOhyamaさんに、女性シンガーのCOMA-CHIさんです!
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パワフルなCOMA-CHIさんの歌うレゲエアレンジの「リンゴ追分」が、島の晴れた夜空に響き渡ります。
またまた会場のテンション、急上昇!

そして最後の最後。
アンコールの場面では、島のミュージシャンたちや、腕に覚えのあるイベントスタッフたちも乱入してのセッションタイムに。
ボブ・マーリーの「Jammin’」と、坂本九の名曲「上を向いて歩こう」を、総勢50人(推計)が一緒に演奏しました。
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こうして長い長い、暑く熱い1日は終わりました。
その後も、島内のいろいろな場所で、すてきな音楽や出会いが繰り広げられていたようです。

そして見送りの日…。
離岸するおがさわら丸のデッキに並んだアーティスト、内地スタッフの皆さんに届けと、感謝の言葉と「また来てね!」の言葉がいつまでも続いていました。

何だか夢のような数日間でしたね。
素晴らしい音楽と時間を、ありがとうございました!

そして!
「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」はまだまだ続きます!
次の金曜日、4月15日にはいよいよ「おが丸ナイト第1弾」が開催予定!
退役するおがさわら丸の備品というオンリーワンな一品が出展される「おが丸オークション」や「第5回Power of Bonin アームレスリングトーナメント(腕相撲大会)」など、目玉企画が目白押しな一夜です!
ぜひ皆さん、フライデーナイトは船客待合所に集合!

母島の様子!